2045年に知るのでは遅いシンギュラリティとは

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2013年、世界中に衝撃を与えたオズボーン論文。「人間が行う仕事の約半分が機械に奪われる」と予測したのは、イギリス・オックスフォード大学でAIなどの研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授でした。「AI時代に生き残る職業はなにか? 」「AIが人類を超える日は来るのか? 」そんな議論が、論文発表から現在まで行われています。コロナによって加速するDXとテクノロジーの発展。私たちは今後、なにを仕事にすれば良いのでしょうか。

AIが人間の仕事を奪う?

AIによって仕事を奪われるとされる職種

・銀行の融資担当者

・不動産仲介

・保険の審査担当者

・電話オペレーター

・給与、福利厚生担当者

・クレジットカード申込者の承認、調査を行う作業員

・税務申告書代行者

・データ入力作業員

・簿記、会計、監査の事務員

・金融機関のクレジットアナリスト

これまで「エリート」と考えられていた士業や銀行員に関わる職業も、「機械に奪われる仕事」として挙げられています。専門知識が必要なのは事実ですが、AI時代に知識だけあってもあまり役には立たないでしょう。クラウド上に膨大な情報が蓄積されており、いつでもそこへアクセスできるわけですから、知識量よりも重要なのは検索力と得た情報が正しいかどうかを考える思考力や情報リテラシーです。

単調なルーチンワークや知識量を活かしただけの仕事は、AIなどの機械に置き換えられるのは間違いないでしょう。しかし、そろばんが電卓になり、電卓がパソコンになっていったように、ツールが進化しているだけのことです。なくなる仕事もあれば、新しく生まれる仕事もあります。会社や人によっては、事業転換や転職が必要になるかもしれませんが、変化の多い現代で一生涯ひとつの事業や仕事をする人の方が希少な存在になっているはずです。

AIには「特化型AI」と「汎用型AI」がある

AIには、大きく分けて2つの種類があります。「特化型AI(Narrow AI)」と「汎用型AI(Artificial General Intelligence AGI)」です。

特化型AIとは、特定の決まった作業が得意なAIのことです。よく話題になる自動運転技術や画像認識技術、将棋・囲碁・チェス、人との会話など、一つの機能に特化しています。グーグルがディープラーニングを活用して開発した人工知能のAlphaGo(アルファ碁)が韓国のプロ棋士に勝利したことで話題になりました。囲碁の打ち方は、「10の360乗とおり」存在するともいわれいるため、「AIが囲碁で人間を上回るのは10年は先だ」と予測されていました。それだけ、特化型AIの進化は予想を超える進化をしています。

汎用型AIとは、広い適用範囲と一般化力を持つAIのことです。わかりやすくいえば、人間そのもの。もしくはドラえもんのようなAIともいえるかもしれません。汎用型AIの誕生は、1956年にAIという言葉が登場して以来、多くのAI開発者たちの夢でもあります。あるAI開発者は、「汎用型AIに教えるのは、3歳か4歳くらいの子どもになにかを教えるようなものだ」といいます。同じことを反復して教えたり、根気強さが必要なようです。

シンギュラリティとはなにか

シンギュラリティとは、AIが人類全体の知能を超えることをいいます。シンギュラリティは、2045年に来るのではないかという予測もありますが、もっと早い可能性もあるでしょう。AIはどこまで賢くなっていくのか? 文明は次の時代に突入するのか? SFみたいで興味深い領域です。

チェコで注目を集めているスタートアップのGoodAIは、マレック・ローサ氏が個人資産1000万ドルをつぎ込んで設立しました。汎用型AIを開発するために会社を設立したそうです。GoodAIは、10年という期限のなかで、「汎用型AIをできる限り早く創る」というミッションを掲げています。「人間レベルのAIを開発し、それを活用して人類の発展を加速し、宇宙の謎を解き明かしたい。世界のあらゆる重要な問題を解決することができるだろう」とマレック・ローサ氏はいいます。「人間レベルのAI」は通過点に過ぎず、その先の「超知性(スーパーインテリジェンス)」を探求するとも発言していますから、想像することすら難しい領域です。

「人が想像できることは実現できる」といいますが、AIの進化によって、人の想像はどんどん今できる想像の領域を超えていくのかもしれません。人間の脳や身体のこともまだまだ未知な領域が多いですから、「AIが人類を超えた」頃には、人間はもっと進化している可能性もあります。AIを使いこなすAIリテラシーも必要になるでしょうし、AI時代の未来が楽しみです。

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