投資詐欺に遭う前に知っておきたい3つの防止対策

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コロナショックの影響で、「本業だけには頼れない」「収入源を増やしたい」「投資や資産運用を始めたい」という心理が高まり、一人ひとりが投資・資産運用によって生活を守り、豊かになる術を学ぶ時代になりました。しかし、不安心理が強いときこそ、怪しい投資話に乗ってしまいがちです。まずは、不況や不安に便乗する詐欺師たちがいると知ることが大切でしょう。今回は、投資詐欺に遭遇する前に知っておきたい3つの対策についてご紹介します。

投資詐欺遭遇防止対策① 日本の残念な投資環境を知る

「投資は怪しい」「投資は危ない」というイメージは強いと思いますが、その背景には、日本の”ちょっと残念”な投資環境があるのかもしれません。理由は2つあります。

理由の1つ目は、欧米や中華圏と違い、日本には投資や資産運用について気軽に話せる環境が少ないことです。これは、「人前でお金儲けの話をするのは恥ずかしいこと」という心理が影響しています。

お金儲けの話を堂々とするのはなんだか気が引けてしまい、人前では話せないので、おのずとインターネットで情報収集することになります。しかしインターネットは、玉石混交の情報が溢れています。「投資リテラシーの高い人が、リテラシーの低い者を養分にする」という恐ろしい世界が潜んでいることも知っておかなければいけません。

2つ目は、日本の投資商品に関わる業界では、億以上の現金を持っている人だけを本当の顧客として扱い、それ以下の顧客に関しては、「利用者」などと呼び、養分や出口にしたがる会社が多い傾向にあることです。「顧客や利用者が投資・資産運用で得をしても損をしても、手数料は入ってくる」という構造が問題ですね。

日本では、このような背景があるなかで自分に合った投資方法・資産運用方法を見つける必要があります。「投資は怪しい」「投資は危ない」というのは、思い込みではなく事実でもあるのです。真贋を見極める「目利き力」が必要ということになりますが、かなり難易度が高いですよね。

投資詐欺遭遇防止対策② 「日本人が日本人を騙す」と知る

「日本人が日本人を騙す」というのは、海外投資の世界ではよく聞く話です。実際、海外で仕事や生活をしてみると、海外には本当に悪徳ブローカーが多いなと実感します。もちろん、仲介業も立派な仕事ですので、すべてのブローカーを否定するわけではありません。しかし、海外で悪徳ブローカーが多いのは事実です。「著名人だけど実態は悪いブローカー」というケースもあります。

実績を謳い投資勧誘してくる人は多くいます。「投資のプロ」「資産運用コンサルタント」「投資の天才」……肩書はさまざま。しかし、本当に実績らしい実績があるのでしょうか。たまたま一度成功しただけでプロやコンサルタントを名乗る人は多いですから、”自称プロ”の話に乗っかるのは極めて危険でしょう。

SNSで、「○○大家」と名乗っている人が多くいらっしゃいます。よくセミナーや勉強会を主催していますよね。もちろん、本当に善意で勉強会を開催し、自身のノウハウを提供してくれる素晴らしい人もいます。しかし一方で、不動産業者と結託してポジショントークをしている先輩大家も多いのが実情です。

「現役大家が教える不動産投資セミナー」

「自分はこんなに不動産投資で儲けた」

「こんなに悠々自適で優雅な生活を送っている」

「今だけ、その成功ノウハウを教える」

という流れでセミナーを行い、「自分がお付き合いのある業者さんだから安心です」と、建設業者やリフォーム業者、不動産仲介業者を紹介し、各社から紹介料を取っている人もいます。セミナー受講料と紹介料で2回儲かる仕組みです。善意で勉強会を主催している大家さんたちからすれば、こういった悪徳先輩大家の存在は本当にいい迷惑です。先輩大家の顔を装った悪徳ブローカーでしかありません。

最近は、このようなセミナービジネスやネットワークビジネスで投資勧誘を行うケースが増えています。不動産投資だけでなく、仮想通貨(暗号資産)投資やスタートアップベンチャー企業への出資(事業投資)話に誘導してくるケースも多くあります。

投資詐欺遭遇防止対策③ 「独自のフィルター」と「投資哲学」を持つ

投資・資産運用や仮想通貨(暗号資産)に関する連載、書籍の監修をしているためか、私に投資話を持ち掛けて来る方がいらっしゃいます。投資話や儲け話を持ってくる方のほとんどは、私や私の周囲の人からお金を出させて、自分が先に儲けることを考えています。時間がもったいないので、私は独自のフィルターをかけるようにしています。

まず、オンライン・オフラインを問わず、ほとんど交流のない人からの投資話・儲け話は聞きません。過去につながりのあった人であれば、時間さえ合えば会うようにはしています。ですが「会ってみたら投資勧誘だった」となれば、その後は疎遠になりますね。

一方、「こういう投資商品で、これくらいの実績値が出ている。メリットはこう。しかし、デメリットやリスクはこう想定される。リスクを取れる人だけに投資してもらいたい」という全体像を最初から伝えてくれれば、少し会う気になります。とはいえ、実際に投資するかどうかはまた別の話です。質の低い投資勧誘が来てしまう自分を反省しないといけませんし、もっと成熟しないといけないなと日々感じます。

経営資源は、「ヒト・モノ・カネ・情報」とよくいいますが、ヒトを連れてくるのもヒト。モノを発明したり作り出すのもヒト。お金を集めるのも稼ぐのもヒト。情報を持ってくるのもヒトです。ヒトの目利きが、ある意味ではすべてといえるかもしれません。投資情報を持ってくるのも、やはりヒトです。

投資は「投資したらあとはほったらかし」と思われがちですし、それができるのが理想なのですが、実際はそう簡単にはいきません。投資情報を持ってきてくれた人が本当に信用できるのか、何度も会うことも大切ですし、情報の裏を取るために足を運ぶことも大切です。また、海外であれば日本人以外のルートから情報を得ることも大切です。

私は、インドネシアのバリ島で不動産開発をしていますが、地主さんとも仲介者を挟まずにほとんどの場合は直で交渉を進めます。通訳はお願いしますし、紹介者がいる場合もありますが、極力避けます。

また、建設会社や職人さんとも直接のやり取りです。その方が、話が早くスムーズだからです。もちろん、時には仲介者の存在も極めて重要です。良い仲介者の方であれば、仲介者を無下にするような失礼なことはしませんし、相談したいことがあれば積極的にやり取りもします。要は、信頼関係のあるルートを作れるかどうかがカギです。

「調査にはお金をかけたくない」という日本人や日本企業の方は案外多いのですが、情報はタダではありません。ネットで調べられるタダの情報の質は知れていますし、数千円の本で得られる情報も知れています。お金持ちや億万長者になるためのハウツー本は世に溢れていますが、数千円の本1冊でお金持ちになれるのなら、すでにみんなお金持ちでしょう。

資産家・投資家の多くは、お金を大事なポイントで惜しまず使い、プロを使って情報を得ます。そして、投資先との面談まで進めば、その場でやるかやらないかを決める人が多いです。

「持ち帰って1カ月検討します」というようなことはほとんどなく、面談の前にはお金をかけて下調べをすでに行っています。前さばきをしたうえで面談に臨んでいますから、あとは確認と意思決定だけです。なかには、現金を持ってきてその場で決済することもあります。このスピード感は、なかなか真似できないですね。

その背景には、「話だけ聞いてなにもしないのは、相手に失礼。相手の時間を奪うことは、相手のお金を奪うことと同じ」という考え方があるようです。時間は大切な資産ですから、考えてみれば当たり前のことですよね。

信頼できる人との関係づくりや相手への敬意など、投資から学ぶことは多いですし、そこから自分だけの投資哲学が生まれてきます。

この記事を書いた人
中島 宏明

2012年より、大手人材会社のアウトソーシングプロジェクトに参加。プロジェクトが軌道に乗ったことから2014年に独立し、その後は主にフリーランスとして活動中。

2014年、一時インドネシア・バリ島へ移住し、その前後から仮想通貨投資、不動産投資、事業投資を始める。現在は、複数の会社の顧問・経営戦略チームの一員を務めるほか、バリ島ではアパート開発と運営を行っている。

マイナビニュースでは、仮想通貨に関する記事を連載中。
https://news.mynavi.jp/series/cryptocurrency

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