世界には、想像できないような超富裕層がいます。日本の富裕層が貧困層に思えるほどです。非日常が日常の人たちですね。そんな超富裕層=ビリオネアたちは、いつまでもビリオネアで在り続けることができるのでしょうか。
ビリオネアとは
「ビリオネア」という言葉を聞いたことのある人は多いと思います。「あの人、事業で成功してビリオネアになったらしい」などという風に使います。
このビリオネアの基準は、どのくらいの資産なのでしょうか。
ウィキペディアによると、ビリオネアは「ビリオネア(英語: billionaire)とは、“1 billion(ビリオン、西洋の命数法を参照)= 1,000,000,000”(10億)から派生した語」とあり、「個人資産10億通貨単位以上の者。ミリオネアを超えた十億長者、億万長者、大金持ち、大富裕層」とのことです。
「10億通貨単位以上」というのがわかりにくいですが、10億ドル以上と考えれば良いでしょう。1ドル=100円とすると、個人資産1000億円の人がビリオネアということになりますね。
ビリオネアから脱落するアメリカの大富豪たち
資産10億ドルのビリオネアたちですが、一部のビリオネアは厳しい局面になっているようです。
億万長者の資産は今、過去数十年に比べ「不安定」であるとUBSとPwCによる新たなレポートが伝えている。それによると、2009年に少なくとも20億ドル(約2100億円)の財産があった70人以上が、2020年までにもう億万長者ではなくなっているという。
UBSとPwCによると、2019年の脱落者は億万長者の1.7%に達し、2010年の0.3%から大幅に増えている。脱落者のほとんどが、全財産を1つの企業に投資しており、それが厳しい状況に陥り、いつの間にか「富が侵食」、つまり、徐々に価値が失われることになった。
ビリオネアが裕福であり続けるために行うべきこと…脱落した人は、皆同じパターンだった|BUSINESSINSIDER
「全財産を1つの企業に投資しており」とありますが、よく「同じかごに卵を入れてはいけない」と言います。なぜ1つの企業に全財産を入れてしまうのでしょうね。それでは資産を失っても仕方ないです。資産を分散することは、とても重要です。
また、どんな人たちが資産を減らしてしまったかも書かれています。
UBSとPwCの報告によると、2019年に純資産が10億ドル(約1050億円)を切った元億万長者は34人で、ジュール(Juul)の共同創業者、アダム・ボウエン(Adam Bowen)とジェームズ・モンシーズ(James Monsees)、フォーエバー21(Forever21)の共同創業者、ジン・スク(Jin Sook)とドン・ウォン・チャン(Do Won Chang)も含まれている。ほぼ全員が、財産の大部分をあてていた1つの事業が苦戦し、純資産を減らしてしまった。
ビリオネアが裕福であり続けるために行うべきこと…脱落した人は、皆同じパターンだった|BUSINESSINSIDER
富を維持するためにすべきこととは
では、どうすればビリオネアたちは富を維持できるのでしょうか。
「我々の分析は、事業と資産の多角化が富を維持する鍵であることを示している」とレポートの著者、UBSのグローバル・ウェルス・マネジメントのジョセフ・スタドラー(Josef Stadler)とPwCのマーセル・チャンズ(Marcel Tschanz)は記している。
(中略)
「億万長者のイノベーターでさえ、新たな事業を考案し、利益を新たな事業に再投資し続けなければならない」と両社は付け加えた。
ビリオネアが裕福であり続けるために行うべきこと…脱落した人は、皆同じパターンだった|BUSINESSINSIDER
とあるように、多角化=分散することがやはり重要なようですね。そして、新たな事業を考案し、利益を新たな事業に再投資し続けることも重要でしょう。当たり前といえば当たり前のことなのですが、当たり前のことができないのが人間という生き物です。
知っていること、わかっていること、できること、習慣になっていることは、別の話ですからね。
知識ばかりの頭でっかちにならず、習慣まで昇華させることが大切ですね。