お金だけじゃない、国内不動産投資・海外不動産投資をする意味とは

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投資や資産形成の王道とも言える「不動産投資」。都心・地方の国内不動産投資であっても、先進国・新興国の海外不動産投資であっても、やはり不動産は手堅い資産のひとつでしょう。もちろん利益を出せてこその投資ですが、お金だけが投資の目的というのも寂しいものです。お金の他に、投資する目的や意義はないのでしょうか。

お金だけが目的で不動産投資をするのは寂しい

「お金だけが目的で不動産投資をするのは寂しい」と私が感じるのには、2つの理由があります。1つは、毎月決まった家賃収入が入ってくるようになると、「入ってくるのが当たり前」という感覚になってしまい有難味が薄れること。もう1つは、有難味が薄れることで物件や地域への愛着が薄れることです。

つまり、順調すぎるとあまり面白さが感じられなくなってしまいます。もちろん、順調に家賃が入ってくることは素晴らしいことなのですけどね。ですので、家賃収入というお金にフォーカスするよりも、それはそれで利益を確保しつつ、別の目的や意義を考えておくと不動産投資はますます楽しくなります。

例えば、私の場合は人にフォーカスしています。地主さんや管理人(私たちが運営している海外不動産物件の場合、地主さんと管理人は同じ人です)、建築士、入居者など、不動産には多くの人が関わりますので、それらの人にフォーカスし、良いプロジェクトチームをつくっていこうというスタンスです。

私の海外不動産投資 地域に「憧れの住まい」を創る

私たちが運営しているインドネシア・バリ島のアパート投資については、マイナビニュースさんに寄稿した記事がありますので引用してご紹介します。

私は2014年にインドネシアのバリ島へ一時的に移住し、その後、日本に帰国してから日本の税理士さんと一緒にバリ島でデベロッパー事業をしています。具体的には、ローカルの方々向けのアパート経営です。

2015年の春頃から「バリ島でなにか事業をしよう」という話が出始め、同年秋に現地へ行ってアパート投資をすることになり、翌年の2016年春頃に現地法人の登記を始めました。 現地法人の登記が完了したのは、2016年の年末のことです。その後、2017年10月に地鎮祭を行い着工。アパートが完成したのは、2018年の7月でした。完成後はすぐに満室になり、初年度のグロス(表面利回り)は12.19%、ネット(実質利回り)で10.88%でした。

ただ、現在は新型コロナウイルスの影響もあり、家賃を一律30%ほど値下げしています。

バリ島では外出禁止や外出に規制がかかっている時期がありました。観光が主な産業でありながら、入国・入島に制限がかかるというのは、死活問題です。収入の大幅減は避けられないでしょうから、家賃を下げることで住環境が安定し、少しでも現地の方々に貢献できればうれしい限りです。

アパート管理は、地主さんであり、現地法人の社員にもなってもらっている友人に任せています。その友人も「家賃を下げてもらえてよかった。観光の仕事がないから、みんな田舎に帰っている。でも中には帰れない人もいるから、アパートにいられることで安心できる人もいる」と話していました。

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バリ島に建設したアパートは、決して大きな物件ではありませんが、建築チームの設計と腕が良かったので地域ナンバーワンと思える品質に仕上がりました。私も数日その物件で生活しましたが、とても快適な空間です。

入居者の募集を始めてからすぐに満室になり、人気物件となりました。ハイクオリティな物件なので、やはり目立ちますし入居者の口コミも広がります。そのとき感じたのが、「地域ナンバーワン品質の物件をつくれば、地域に憧れの住まいを提供できる」ということです。入居付けがしやすいという実利もあるのですが、その地域の人たちが「いずれ収入が上がったらあそこに住みたい」と思える物件をつくることは、地域貢献という意味でも意義があることだと思います。

街の歴史景観やテーマ性に相応しい物件をつくれる

お金だけではない、不動産投資の素晴らしさは、「その街の歴史景観やテーマ性に相応しい物件をつくれる」ことだと思います。

例えば、私は日本国内でやってる古家再生系ゲストハウス事業は、それぞれテーマを決めて取り組んでいます。

・第一号物件となった金沢は、「徳田秋声ゆかりの町家を再生することで、金沢の歴史と景観を後世につなぐ」ことがテーマ。

・第二号物件となる尾道は、「しまなみ海道」を通じた「サイクリング文化の振興」がテーマ。

で、第三号物件どこやりたいかと聞かれたら、文句なしに「函館」と答えます。函館でやるなら「北海道の地に花開いたロシア文化」をテーマに物件づくりをしたい。

鈴木学氏(株式会社国際不動産エージェント)のFB投稿より

国際不動産エージェントとして活動する鈴木学氏は、「不動産投資の素晴らしさは、その街の歴史景観やテーマ性に相応しい物件をつくれることだと思います」と仰っています。私も全くそのとおりだと思います。

物件が街をつくり、物件に人が集い、人がまた街をつくっていきます。本来、一つとして同じ街はないわけですから、不動産投資にはお金以外の素晴らしさがあります。そんな意義を感じながら不動産投資ができると、また楽しさが深まるかもしれませんね。

この記事を書いた人
中島 宏明

2012年より、大手人材会社のアウトソーシングプロジェクトに参加。プロジェクトが軌道に乗ったことから2014年に独立し、その後は主にフリーランスとして活動中。

2014年、一時インドネシア・バリ島へ移住し、その前後から仮想通貨投資、不動産投資、事業投資を始める。現在は、複数の会社の顧問・経営戦略チームの一員を務めるほか、バリ島ではアパート開発と運営を行っている。

マイナビニュースでは、仮想通貨に関する記事を連載中。
https://news.mynavi.jp/series/cryptocurrency

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