“選択と集中”。よく聞く言葉ですが、自分のこととなると実践するのはなかなか難しいですよね。
「あ~、また余計なことをしてしまった」なんて後悔はしょっちゅう。社員さんや周りの人たちを疲弊させてしまう、なんてこともあるかもしれません。
リーダーとして、それは避けたいですね。
創業経営者は、みなさん超多動
- 野心的でチャレンジャー
- 気が多い
- とにかく行動的
見え方・表し方はそれぞれですが、創業経営者の方はみなさん超がつくほど多動です。
営業にしても採用にしても、とにかく何でも思いついたら試す。
できるようになるまで、とにかく続ける。
ダメだと思ったら、潔くやめる。
そんな人が多いでしょう。
なにも実を結ばないと「ただのビッグマウス」という評価になってしまいますが、挑戦を重ねてきたからこそ経営者として成功できているはずです。
なにも挑戦していなければ、サラリーマンとして生きてきたでしょうからね。
次々に新しいことを試すので、「浮気性」「一貫性がない」と捉えられてしまうこともありますが、ご本人の中では一連性があったりもします。
ただ、それを周囲にしっかりと伝えきれていないことが多いので、もったいないですね。
ご本人は「ちゃんと伝えている」と仰るのですが、一度口頭やメールなどで伝えただけでは、本質的なことまでは理解されません。
夫婦関係・家族関係とある意味似ていて、「毎日伝え続けることで、やっと1/10くらいが理解される」と思っていた方が正しいでしょう。
俯瞰的な視点で多角化を
本業一本で100年企業になれれば、それはそれで理想的なのですが、複雑化した現代はそう簡単にはいかないでしょう。
さまざまな事業を組み合わせ、多角経営化することで企業の生存確率・持続性を上げる、という方が現実的かもしれません。
しかし、事業をいくつも立ち上げるには資金が必要ですし、運転資金もかかります。
無暗に新規事業を乱立させるわけにもいきませんから、
選択と集中
で、絞り込む必要はありますよね。
少なくとも、
- 新規事業の目的、ミッションを明確に
- 撤退ラインを明確に
- 事業計画を作成
- 専業のスタッフを数名確保する
くらいはする必要があります。
計画の段階で、投資対効果が低いのであれば、「やらない」という選択も一考ですね。
「この事業が軌道に乗ったら、次はこの事業を立ち上げて、既存事業と組み合わせてシナジーを狙う」
など、将来を見据えて中長期的な視点・俯瞰的な視点で多角経営化していくのが良いでしょうし、その中長期計画(ロードマップ)をしっかりと社員さんや役員陣に伝えることも大切ですね。
失敗しても良い トライ&エラーをくり返すのがリーダーの仕事
新規事業への挑戦は、当然ですが苦難の連続であるはずです。
会社を創業し、経営しているみなさんであれば、それは重々理解していることでしょう。
ただ、「社長はミスをしない生き物」だと社員のみなさんは錯覚していることもあります。
実際は、もっともトライ&エラーをくり返しているのが社長でありリーダーですよね。
挑戦に失敗はつきものですから、臆せずチャレンジすれば良いと思います。
撤退ラインをしっかり決めてダメなら潔くやめる、ということを徹底すれば、再挑戦する機会はいくらでもあります。