なぜビットコインが高騰を続けるのか

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連日更新されるビットコインの最高値。ブームは去ったかに思われていた仮想通貨(暗号資産)市場は、なぜまた盛り上がりをみせているのでしょうか。ビットコインが高騰する理由を簡単に解説します。

ビットコインが高騰する5つの理由

ビットコインが高騰している理由は、主に以下の5つです。

・デジタルゴールドとしての地位を確立しつつある

・インフレヘッジとしての投資先(有事のビットコイン買い)

・ペイパルやスクエアなどの決済サービスが導入(「使う」リアリティが増した)

・世界初の仮想通貨(暗号資産)であり、圧倒的に知名度No.1

・仮想通貨(暗号資産)市場の基軸通貨であること

2020年後半からここ数カ月にかけて、価格上昇の話題に事欠かないビットコイン。11月24日のニューヨーク時間帯の取引で、2017年以来初めて1BTC=1万9,000ドルを突破し、2021年2月には5万8,000ドルを超えました。

最近になってビットコインの価格が上がってきた背景には、「デジタルゴールドとしての地位を確立しつつあること」や、「ペイパル・スクエアの存在」が大きいと言えます。

世界における新型コロナウイルスの感染拡大で失速した経済状況を背景に、インフレヘッジとしてのデジタルゴールド(=ビットコインを代表とする仮想通貨・暗号資産)に資金をシフトさせる投資家が目立つようになってきました。「有事の円買い」という言葉がありますが、「有事のビットコイン買い」という現象が起きています。

また、アメリカの決済サービス大手であるペイパルは、2020年10月21日に仮想通貨(暗号資産)事業への参入を発表しました。同社の発表によると、アメリカのペイパルユーザーは仮想通貨(暗号資産)の売買が可能になり、ペイパルアカウントにビットコインなどの仮想通貨(暗号資産)を保管できるようになります。

さらに、保管した仮想通貨(暗号資産)を法定通貨に変換して2,800万あるペイパル加盟店での決済にも利用可能になるとしています。ペイパルCEOのダン・シュールマン氏は、プレスリリースの中で「通貨のデジタル形式への移行は不可避であり、金融包摂とアクセスの点で明らかな利点をもたらす。例えば、決済システムの効率性、スピード、政府が市民に迅速に資金を支払う能力などだ」と述べています。

また、ペイパルの競合であるスクエアは、2018年から仮想通貨(暗号通貨)サービスを行っています。2018年第1四半期にはビットコイン販売の売上高は3,400万ドルで、全体の5%しか占めていませんでしたが、2019年第1四半期には売上高は6,550万ドルに達しています。そして、2019年第4四半期のビットコイン販売の売上高は1億7,800万ドル、さらに2020年第1四半期には3億600万ドルに達し、スクエア社の法定通貨関連サービスの売上高を1億ドル上回りました。

スクエア社は、この結果をビットコインの流通量の増加だけでなく、顧客の需要と取引量の急増によるものとしています。

ペイパルやスクエアは、引き続き、個人投資家の資金をビットコインへと流入させることに貢献してくれるでしょう。

億り人であり続けることは困難

「億り人」という言葉は、2017年の仮想通貨(暗号資産)ブームで生まれた造語です。仮想通貨(暗号資産)投資によって、資産総額が1億円を超えた人を「億り人」と呼ぶようになりました。滝田洋二郎さんが監督を務めた2008年の日本映画で、第81回アカデミー賞外国語映画賞や第32回日本アカデミー賞最優秀作品賞などを受賞した『おくりびと』をもじったものですね。

2017年当時、資産総額が億どころか兆に達した投資家も少なからずいます。日本人投資家よりも外国人投資家に多いですが、そんな人たちは「兆人」と呼ばれているかもしれませんね。と言っても、私が勝手に呼んでいるだけですけど。

そんな億り人たちですが、その後はどうなったのでしょうか。

2017年のブーム以後、低迷が続いていた仮想通貨(暗号資産)ですが、売らずに保有し続けていた人は最近になって含み益を大きくしているでしょう。しかし、中には狂ったようにお金を使った人もいます。まさに「あぶく銭」という感じです。タワーマンションや豪邸を買ったり、プライベートジェットを買ったり、高級車を買ったり、高級な腕時計を買ったり、高価なジュエリーを買ったり、夜の遊びに散財したり……。宝くじに当選して人生が狂ってしまった人と似たような末路をたどった方も多いようです。物欲や自己顕示欲で一瞬は満たされるのかもしれませんが、悲しい末路ですね。

人格の成長・成熟と収入は、階段を上がるように比例しながら着々と上昇した方が良いと思います。その方が、人生を崩さずに済みそうですからね。急に大金を手にすると、人生を狂わせてしまう人が多いようです。

億り人になった人の中には、他の投資案件に投資して失敗した人も多くいるでしょう。早い時期からビットコインなどに投資していた人には、「自分は投資の天才だ」と錯覚してしまう人もいます。これは致し方ないことだと思いますが、錯覚は怖いですよね。

自分を投資の天才だと過信し、さらに投資に回せる資金が潤沢にあると、一瞬で資産はなくなります。日常生活で1億円を消費するのは大変ですが、投資で1億円を失う(浪費する)のは一瞬です。

どう生き銭にするか

できることなら、億り人になったらずっと億り人で、億万長者になったらずっと億万長者で在り続けたいところですね。そのためには、以下のことが大切です。

・余計な投資や出資話に乗らないこと

・生活水準を急激に上げないこと

・富をひけらかすような行為をしないこと

・お金や資産の使い方に人の本質が現れると知ること

人は弱い生き物ですから、堕落するのはいとも簡単です。あぶく銭的に浪費せず、生きたお金の使い方をしたいですね。

ちなみに私にとっての生きたお金の使い方は、教育や、日常の些細な幸福感につながるモノやコトに対しての消費です。子どもが将来「本気でやりたいこと」ができたときには応援したいですし、日常を愉しむためのコーヒーや紅茶、パンやケーキは大切です。

生きたお金の使い方は人によってさまざま。ぜひ意識してみてください。

この記事を書いた人
中島 宏明

2012年より、大手人材会社のアウトソーシングプロジェクトに参加。プロジェクトが軌道に乗ったことから2014年に独立し、その後は主にフリーランスとして活動中。

2014年、一時インドネシア・バリ島へ移住し、その前後から仮想通貨投資、不動産投資、事業投資を始める。現在は、複数の会社の顧問・経営戦略チームの一員を務めるほか、バリ島ではアパート開発と運営を行っている。

マイナビニュースでは、仮想通貨に関する記事を連載中。
https://news.mynavi.jp/series/cryptocurrency

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