最近、日本の投資環境は大きく変化しました。私の25年以上にわたる投資歴から、新たな展開に期待が高まる「新NISA」に焦点を当て、最新の投資環境の特徴と、社長に向けた投資の可能性について考察します。
日本の投資環境:歴史的な変化
25年前、私の投資の旅が始まりました。当初はいくつかの失敗を経て、日本株と中国株で資産を築き上げ、2007年には現金化して独立資金にあてました。(ちなみに、この決断をしていなければ、リーマンショックの猛威に直撃され、大きな打撃を受けていたことでしょう。)
2009年、リーマンショックの余波がまだ残る中、投資活動を本格的に再開しました。しかし、その後は日本国内の証券会社をほとんど使わず、主に香港やシンガポールなどの海外へ直接投資を行うようになりました。当時の日本の投資環境に対する絶望感が背後にありました。高額な投資信託手数料や信託報酬が投資家に負担をかけ、本当に価値のある金融商品は海外にしかないという認識が根強かったからです。
NISA制度開始で得た希望、新たな投資環境
しかし、NISA(少額投資非課税制度)の登場により、日本の投資環境は大きく変わりました。SBI証券や楽天証券などのネット証券会社は、利便性が飛躍的に向上しました。さらに、NISAで購入できる投資信託の販売手数料は「ゼロ」という革命的な変化を迎え、信託報酬についても透明性の高い競争が行われ、コストが抑えられています。証券会社の取引手数料、為替手数料、銀行振り込み手数料も非常に低価格、あるいはゼロが当たり前となっています。
世界の一流ファンドも、日本から手軽に低コストで購入可能です。結局のところ、最高水準の投資環境が、自宅から手軽に活用できるようになったのです。
この新しい投資環境において、最も注目すべき要素は2024年に始まる新NISAです。新NISAでは、これまでのNISAよりも非課税枠が拡大するなど、さらに好環境になっています。この新制度は、社長にとっても大きな投資機会を提供しているのです。
YouTubeでは、投資家向けの動画が日々数万回再生され、「長期・分散・積立」の投資原則が広まりつつあります。これにより、国民に投資の習慣が浸透し、日本の個人資産2,100兆円が本格的に投資に向かうと、米国S&Pの株価が上昇し、ドル高が進む好循環が期待されます。市場のショックからの回復期間も短縮傾向にあり、将来の成長を見込んでいます。
新NISAの可能性と未来
英国では、「ISAミリオネア」と呼ばれる人々が資産100万ポンド以上を築いており、その額は1億8,700万円に達しています。新NISAの導入により、日本でも「NISAミリオネア」が増加する可能性が高いでしょう。新NISAのスタートまであとわずかの15日足らず。私たちは、歴史的な瞬間を迎えようとしています。新たな投資環境は、経営者にとって大きな機会を提供し、日本経済に新たな活力をもたらすことでしょう。今後の投資戦略を見直すチャンスが、目前に迫っています。