コロナ時代は詐欺横行時代か 信用を判断する方法とは

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不況・恐慌の時代には、詐欺事件が増える傾向があります。人々の不安に漬けこむ詐欺師が多いからでしょう。しかし、「類は友を呼ぶ」と言います。詐欺師は名刺に「詐欺師」とは書いていませんが、その人の交遊関係から少しは察しがつくかもしれません。

詐欺が横行するコロナ時代

コロナ禍で復活したM資金詐欺』でご紹介したように、M資金詐欺のような古典的詐欺も含め、多くの詐欺的投資話が横行しています。先日も親しい友人から投資勧誘・相談を受けましたが、実際にその案件に投資している別の友人や方々に確認すると、ポンジスキームと思われる投資案件でした。

好景気のときは好景気なりに怪しい投資案件・詐欺話が増えるものですが、不況のときはさらに怪しい投資案件・詐欺話が増える傾向を感じます。不況のときは、やはり将来に対して不安が募りますし、「来月どう生活したら…」と追い込まれている人もいるでしょう。そんな不安の心理に漬けこむやり口は、本当に許せませんね。

しかし一方で、お金を出すことを決めるのは最終的には自分自身です。上手い話には裏があると言いますし、安易に投資話に乗っからないように、こちらもお金の防衛機能を高めておく必要があります。

テレワーク普及によるオフィスレス化 会社の信用をどう判断する?

例えば、新しく取引する会社があるとしましょう。しかし、その会社はテレワークを推奨しておりオフィスレス。バーチャルオフィスなので、登記はされていても実態としてオフィスがありません。

会社があってもオフィスがなかったら、その会社の信用度をどう判断すれば良いのでしょうか。

オフィスがないわけですから、「従業員が1000人います」と言われても確認する術がありません。投資話であったとしても、大抵の場合、運営会社の住所くらいは資料に記載があります。そのオフィスがバーチャルオフィスだったとすれば、会社の実態を把握することは難しくなります。

今までは、オフィスに訪問したり、経営者とお会いしたりして「肌感覚で知る」ということができましたが、オフィスレス化が進むとそれも難しくなります。面談もオンラインでとなれば、リアル以上にいろいろな演出が加わるので、惑わされてしまうことも多くなるでしょう。詐欺師がますます元気になってしまいますね。

そこで重要視されるのが、帝国データバンクや商工リサーチなどで得られる情報でしょう。無料で得られる情報はポジショントークされていることも多いですし、「まともな情報はお金で買わないと、信用できる情報かどうかわからない」という時代になっていくのかもしれませんね。

今後は信用スコアが重視される?

帝国データバンクや商工リサーチ以外にも、社長個人のSNSがますます信用評価において重要な役割を担うようになるかもしれません。

一方で、評価が悪い人との関係が多ければ多いほど、連鎖してその本人の信用評価も悪くなってしまいます。インターネット上の評判は、恣意的にいくらでも創作できてしまいますが、SNSでの発言や他人への書き込み、交友関係は本性が出ていることが多いでしょう。

それらをスコアリングすると、「信用評価が一目瞭然」ということに将来はなっていくのかもしれませんね。

SNSにおける注意点は、『経営者が知っておくべき、SNS炎上の予防と対策』でも書かれていますので、良かったら読んでみてください。

この記事を書いた人
中島 宏明

2012年より、大手人材会社のアウトソーシングプロジェクトに参加。プロジェクトが軌道に乗ったことから2014年に独立し、その後は主にフリーランスとして活動中。

2014年、一時インドネシア・バリ島へ移住し、その前後から仮想通貨投資、不動産投資、事業投資を始める。現在は、複数の会社の顧問・経営戦略チームの一員を務めるほか、バリ島ではアパート開発と運営を行っている。

マイナビニュースでは、仮想通貨に関する記事を連載中。
https://news.mynavi.jp/series/cryptocurrency

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